格安スマホのおすすめ 価格以外に比較すべき7つの重要項目
■ 格安スマホへの乗り換える理由
格安スマホのユーザー数はすでに1,000万人を超えたと言われています。
2016年だけでも200万人以上の人がスマホに乗り換えたそうです。
格安スマホへの流れはこれからますます加速していきそうですが、みなさんは格安スマホの選定はできていますでしょうか?
単純な比較としては、大手携帯電話会社で月々8,000円以上かかっている人が、端末代金込みでも月額3,000円〜4,000円になりますし、
端末をそのまま使えば2,000円程度も決して夢の話ではありません。
そんな風に格安スマホに変えれば、料金はグンと安くできます。
安くしてもスマホはスマホ、できることに違いはないのです。
同じスマホを使うのなら、安い方がいいですよね?
安くしてお金が余れば、もっと他のことに使うことができます。
例えば、安くした分で映画の定額制サービスに加入することで、スマホでどこでも映画が見られるようになったり、
語学や新しいスキルアップをするためにお金を使ったり、
友達とおいしいものを食べに行ったり、奮発して洋服を買ったり、
そんな楽しみも増えるのです。
どうすれば安くて品質のよい格安スマホを選ぶことができるか、その方法をご紹介します。
■ 格安スマホはどこでもいい?
格安スマホに変えることで、月々の料金が下げられ、その分を自分の楽しみなことに回せるのはいいのですが、
気をつけて欲しいのは、どこの格安スマホにするかちゃんと選ばないといけないということです。
例えば、大手の携帯電話会社はどこも同じような料金体系ですが、端末を購入するときの割引や乗り換えサポートの料金が違ったり、
月額料金や端末代金、サービス内容も少しずつ違いがあります。
同じように格安スマホにも違いがあります。
実は意外と違いがたくさんあるのです。注意するべき点をご紹介します。
・月額料金の違い
・取り扱う端末の違い、端末代金の違い
・通話プランに対する違い
・利用可能なデータ量と料金の違い
・速度制限の違い
・データ量をシェアするサービスの違い
・解約の条件の違い
などなど、多くの違いがあります。
これらは、契約の段階でわかることです。
そしてもう一つ大事なことが、「実際の通信速度」なのです。
通信速度は水物で、使う場所、使う時間帯、そのときの利用者の人数、使っているデータによって変わってきます。
どんな瞬間も同じ速度が出るということがないくらい違いがあります。
通信業者が出している通信速度は「理論値」で実際に出る速度ではありません。
実際にどのくらいの通信速度が出るのか、それはスマホの体感速度を左右するくらい重要なものですが、
正直言って使ってみない限りわかりません。
あなたが使いたい場所、使いたい時間帯に試してみるほかないのですが、買うまでどうにもわからないのです。
それだと買ってから「しまった!遅すぎる」となってはいけないので、
信頼できる雑誌の測定結果記事など、ある程度調査結果を見て判断する必要もあるのです。
こういったことが大事になります。
■ 最近は通話プランやシェアプランが充実
最近の格安スマホは、値下げ競争が一巡し価格的にはほぼもう下がらないレベルに来ています。
それだと差別化できないので、プランに工夫をするようになっています。
例えば、多くの格安スマホが5GBや10GBといった単位でプランを決めていますが、
あえて6GBや12GBといった少し量を多くして、直接の価格比較が難しいようにしている業者もいます。
また、余ったデータ量(パケット)を家族とシェアできるのは今や当たり前ですが、
それをさらに広げて友達にあげたりもらったり、または会員同士で共有するなどのサービスをしているところもあります。
シェアプランが充実しているです。
マイネオのデメリットを知りたい場合はこちらをご覧ください。
さらに通話プランの充実もあります。大手携帯電話会社では5分通話し放題と完全通話し放題の2つのプランがありますが、
通話の多い人向けに、3分通話し放題、5分通話し放題、10分通話し放題などを組み合わせることができるプランもたくさん出てきています。
このようなプランの充実が差別化の重点に移ってきているのです。
それが各社さまざまな組み合わせになっているので、単純な比較が難しいのです。
■ SNSし放題、YouTube見放題なども登場
データ通信に関しては、おもしろいプランも出てきていますが、悩ましいものも多いです。
それは、一部のアプリではデータ通信量が使い放題になるというものです。
使い放題になる仕組みは、そのアプリを使ったデータ通信は、データ通信量から除外するようになっているのです。
通常はスマホで使ったデータ通信量はすべて加算されて、契約している月々のデータ量の上限以内であれば高速通信が使えます。
上限を超えた場合は低速な通信に「速度制限」されるのです。
その一部のアプリとは、次のようなものがあります。
交流系:
LINE
SNS(Facebook, Twitter, Instagramなど)
動画系:
YouTube
ストア系:
AppStore(アップル)
GooglePlay(グーグル)
音楽系:
AppleMusic
GooglePlayMusic
Spotify
1つの格安スマホでこれが全部データ通信量から除外できたら嬉しいのですが、実際はそういうことはなく、格安スマホの事業者ごとに違いがあるので、選択が悩ましいのです。
■ データ通信量無制限の実力は?
上に書いたものはアプリが使うデータ量を一部無制限にしているものです。
だったら、データ通信量を無制限にしてくれたら嬉しいのに…
そう思うのもムリはありません。
ですが、無制限にするということは、一体どれだけの通信量が使われるかわからないのです。
それを無尽蔵に提供することは難しいのです。
ですが、これにチャレンジしている会社もあります。
1つは、WiMAXです。そしてもう一つがU-NEXTです。
WiMAXはUQモバイルが提供しているサービスですが、モバイルルーターを使ったデータ通信専用のサービスです。
スマホとはWi-Fiを経由して接続します。
3日間で10GBを使った場合は速度制限の可能性がありますが、それを除けばデータ通信量の上限はまったくありません(ギガ放題の場合)。
そしてU-NEXTですが、こちらはスマホに入れるSIMとして提供しています。
データ通信量は無制限で使えるのがウリなのですが、利用者の反応を見ると通信速度がそれほど高速でなくて、動画を見るなどの用途には使えないくらい遅いと言われています。
データ通信量を無制限で快適に使うというのはとても難しいのです。
■ 月50GBのプランも登場
月のデータ量を無制限にしている会社は上の通り数が少ないですが、月に使用できる上限がどんどんと上がっています。
これまで30GBが上限でしたが、50GBのプランも登場してきています。
データ通信量を無制限にするにはどうしても通信速度を犠牲にせざるを得ないというのが実態です。
それに対する対応としては、上限どんどん広げていき、料金を安めに提供していくということですね。
上限が決まっている限り、事業者としては安心できるのです。そして、上限が決まっていれば、通信速度が実質的に遅いということもなくなることが期待できます。
この背景には、映画配信のサービスがどんどん拡充し利用者も増えていることがあります。
動画を見るほどにデータ通信量が必要になるので、今後も上限を増やしていくことになるかなと思います。
そんな中で選択は難しいですが、間違いのないスマホ選びをしましょう。